ひきたて打ちたて、心行くまで イベントでそばPR(新聞掲載)


新そばを堪能する来場者
(9月29日、十勝管内新得町で)

 第17回しんとく新そば祭りと、北海道命名150年記念事業「北海道そば祭り」が9月29、30の両日、十勝管内新得町で開かれた。同町はソバが特産。地元観光協会や商工会、町、JA新得町など10団体で構成する「しんとく新そば祭り実行委員会」が主催した。来場者は「とれたて」「ひきたて」「打ちたて」「茹(ゆ)でたて」の新そばを心行くまで堪能した。
 「手打ちそば屋台村」には町内の10店に加え、北斗市、紋別市、上川管内幌加内町、空知管内長沼町から4店が出店した。老舗や地場産・十割そば、たれなどにこだわる各店が自慢の味を披露。開店前から長い列ができた。
 札幌市から来た畠山寛子さん(40)は家族4人で朝5時に出発。初めて参加した。「こしがあり、香りも良くとてもおいしい」と話し「毎年楽しみにしているのでこれからも頑張ってほしい」とエールを送った。
 実行委員会の会長を務めた浜田正利町長は「思う存分、新得町の新そばを堪能してほしい」とアピール。「生産者だけでなく、全ての関係者に感謝したい。今回の取り組みが、経済活性化の一つのきっかけになればと期待している」と述べた。
 JAによると、ソバの栽培面積は増えており、今年は19戸で297ヘクタールを栽培する。「収量も品質も平年作以上が望めそう」と話す。

日本農業新聞 2018年10月5日掲載